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小堀アナ | お話をうかがうのは、医療・介護・高齢者福祉の問題に先進的に取り組んでいらっしゃる、愛知県北名古屋市と岩倉市にあります医療法人ようてい会、常勤医師の芳野先生です。 | |
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芳野医師 | こんにちは。 | |
小堀アナ | さて今回のテーマは「高齢者の糖尿病」ということですが、 糖尿病のお年寄りが増えているそうですね? |
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芳野医師 | そうなんです。ストレスや食生活、自動車の普及による運動不足が原因で糖尿病にかかる人が増えているんです。中高年の3人に1人が、その予備軍と言われています。 | |
小堀アナ | 「3人に1人」ですか?そんなに多いんですか…。 そもそも糖尿病とはどんな病気なんですか? |
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芳野医師 | 文字通り、食後、おしっこに糖が出ることから「糖尿病」と呼ばれるのですが 血液の中にブドウ糖が増えていき、高血糖状態になる病気です。 実は、糖尿病が怖いのは、「合併症」があることなんです。 |
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小堀アナ | 「合併症」ですか? | |
芳野医師 | 多いのが「神経障害」です。ひざから下が痛んだり、しびれたりします。 自律神経にも障害が現れます。また網膜症を引き起こしたり、腎臓に悪影響を与えることもあります。脳梗塞や心筋梗塞もおこりやすくなります。 さらに現在、認知症との関係も疑われています。 |
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小堀アナ | 恐ろしい病名が次々に出てきました。高齢者の方がかかると心配ですね。 | |
芳野医師 | 糖尿病は自覚症状が現れる前に進行するため、欧米ではサイレントキラー「闇の殺し屋」と呼ばれています。高齢者になってから発見されることも珍しくありません。 発見が遅れると、目が見えなくなる、人工透析が必要になる、手足が腐って切断しなくてはいけなくなるなど、日常生活を脅かす疾患につながります。 |
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小堀アナ | 検査で発見できるのですか? | |
芳野医師 | 最も簡単なものは血液検査です。空腹時の血糖の測定だけではなく、現在はヘモグロビンA1Cというものを調べます。これにより約1~2月間の血糖の平均値がわかります。 | |
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小堀アナ | 糖尿病にならないようにするには、どうしたらよいですか? | |
芳野医師 | お菓子などの間食をやめること。腹八分目の食事。 ウォーキングなど適度な運動です。 |
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小堀アナ | おやつはダメですか…。甘いもの大好きな高齢者の方にとってはツライですよ。 運動も、きっかけがないと難しいですよね。 |
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芳野医師 | はい。そのために、ようてい会では毎月1回「糖尿病教室」を実施しています。 どんな食事がよいのか、どんな運動をすればよいかなど様々な面から糖尿病にならない方法をお教えしています。今月は3月30日の「ようていファミリークリニック」で開催します。どなたでも参加できます。 |
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小堀アナ | 芳野先生、ありがとうございました。 | |
芳野医師 | ありがとうございました。 | ▲Topへ |